イチョウ葉エキス有効性の臨床結果。
非常に様々な効果・効能を持つイチョウ葉エキスは、下記のような有効性が言われています。
・ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)では葉の抽出液は、一次性変性痴呆症と血管性痴呆症のいずれにも効果があり、記憶障害、集中力の欠如、感情の抑うつ状態、耳鳴り、めまい、頭痛などを改善する目的で承認されています。
・アルツハイマー、脳血管性および混合型の痴呆に対し、葉製剤は経口摂取で有効性が示唆されています。
・脳梗塞後遺症者9名(52-74歳)を対象とし、40mgのイチョウ葉エキスを含む錠剤を1日3錠摂取させたところ、全ての患者で症状の改善又は改善傾向が見られたという予備的な報告があります。
・慢性期脳梗塞患者10名(平均年齢71歳)を対象とし、イチョウ葉エキスを1日240mg、4週間摂取させたところ、8名で自覚症状(頭痛、抑鬱、自発性の低下など)や低血流部位への脳血流の増加が認められたという予備的な報告があります。
・やや記憶力が衰え始めた年配者において、認識能力(とくに一瞬見たものの記憶力や認識処理速度)を向上させるのに、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されています。
・複数の無作為割付臨床試験を統合した複数のシステマティック・レビューによると、イチョウ葉エキスで認知機能が改善した。治療の認容性は良好である。
・健康な成人(30-59才)における認識能力(記憶力や認識処理速度)を向上させるのに、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されています。
・健常な若い男女78名を対象とした無作為化二重盲検クロスオーバー試験において、イチョウ葉エキス120mgを単回摂取させたところ、摂取後の記憶の質および二次記憶、反応速度に関するスコアが改善したという報告があります。
・加齢黄班変性に対し、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されています。
・めまい、平衡感覚障害に対し、葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されています。これらの症状に対する葉製剤は、プラセボと比較して有意に効果が見られたという臨床知見と、その効果はベタヒスチンに匹敵するという臨床知見があります。ドイツのコミッションE(ドイツの薬用植物の評価委員会)ではめまいと耳鳴りへの使用が承認されています。
・糖尿病由来の網膜症において、色認識の改善に葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されています。
・正常圧の緑内障の治療に葉製剤の経口摂取は有効性が示唆されています。
・高山病の予防に葉製剤の経口摂取で有効性が示唆されています。
((独)国立健康・栄養研究所より一部抜粋)
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